生レバーと生食用レバーの違い

レバ刺しに関する記事がはてブで話題になっていたので、以前ちょっとした事件の際に、飲食店における生レバーの提供について調べたことを思い出した。当時まとめた資料は手元にないので適当にググって該当するリンクを示す。もっと正確で最新の情報もあるかもしれないが、今回は大意が汲めれば良しとする。


食肉による食中毒予防ポイント
島根県 : 生食用食肉
松山市ホームページ>食肉やレバーの生食について
鶏肉・牛レバーによるカンピロバクター食中毒

どれも大体同じようなことが書いてあって、要するに生で食って良いとされているのは基準に適合した屠畜場から出荷され「生食用」と明記されたものだけである。ところがこれは実際ほとんど出回っていない。平成20年度において、生食用レバーの出荷実績のある屠畜場は全国に4箇所のみ。そして全て馬レバーであった。つまり牛や豚のレバーは全く出荷されなかったことになる。
これについては昔から問題になっていて厚生省からのお達しも残っている。

生食用食肉等の安全性確保について


「そんなもん腹痛くなる位どうってことないわい!細かいこと気にするより好きなもん食って腹下した方がマシじゃ!好きなもん食わせろ!」という人を引き留めようとは思わない(重症化の例もあるのでカンピロバクター君を馬鹿にしすぎない方が良いとは思うが)。ただ、食肉を提供する側にとっては決して無視出来る事柄ではないと思う。実際、生レバー出してると何かのきっかけで保健所にも色々言われる(指導される)。

※PDF
生食用レバー出荷自粛指導の経過(PDF:12KB)
調査研究報告/滋賀県より)

カンピロバクター食中毒についてはこちら。
カンピロバクター食中毒予防について(Q&A)


前述のリンク先にも書いてあるが、レバーが新鮮だから大丈夫だとか量が少ないから大丈夫だとかいうのは誤りなので、その点は特に注意が必要かと。



@nifty:デイリーポータルZ:気になるレバ刺しを、レバ刺し好きと食べ歩く
この記事はちゃんと読んでいないし、どこまで取材した上で書かれたものかは分からない。ひょっとしたら取材先が生食用レバーを提供していてお店にも迷惑がかからないことを確認してから記事にしたのかもしれない。私はこの記事のはてブをきっかけに思い出したことがあったのでメモしたまで。当方は医療関係者でも食肉や衛生管理の専門家でもない。


追記 2009-11-22-0242

同趣旨の記事が既にあることに今気付いたが気にしなーいw というか、これは今まであちこちで散々言われてきたことなので。多分似たようなこと書いてる人は大勢いると思う。